床の
滑り止め方法

滑り止めくつ下

フローリングのすべり防止のために、ペット用靴下が販売されています。足全体にラバーが付いていたり、くつ下の裏側にゴムが付いていて滑り止め効果があります。犬の大きさ別に何種類かのサイズも用意されています。デメリットとしては、くつ下を嫌がるペットが自分で脱いでしまう事や歩いているうちに脱げてしまう事があることです。ちなみにお値段は2枚1組で2,540円。4本足分必要ですので、合計で5,080円となります。

滑り止めスプレー

フロアコーティングとまではいかなくても、フローリングに直接スプレーして滑り止め効果を発揮させるグッズもあります。ただし、コーティングのように耐久性と持続力があるわけではないため、一時的な効果にすぎません。継続的な効果を望むのであればその都度スプレーする必要があるのですが、完全に滑り止めの効果があるかというとそうでもないようです。除菌効果やフローリングの保護効果もあるようですが、実感できるレベルには届かないという感想も見受けられます。

コルクマット

ペットの爪によるキズ防止や足腰の負担を減らすために、フローリングの上にコルクマットを敷く方法もありますが、コルクマットはその素材の構造から水分のしみやすさと臭いの吸収のしやすさは大きなデメリットです。知らないうちにフローリングにシミが付いてしまうこともあります。また見た目にも美しくありません。
ペットがマットをかじってしまうなども考えられるため、ある程度使用したら、状況を見て交換していく必要性のあるアイテムです。価格は6畳の広さで約1万円程度です。

ペット用マット

犬や猫などのペットの飼育環境を考慮して作られたペット用シートがあります。
タイル・カーペットのようにタイル状に敷くタイプの製品が多いので、糞尿などで汚れたマットだけ洗濯することも可能なので非常に便利です。また、塩化ビニール(塩ビ)製など水分を通さないタイプのシートだとペットの糞尿や水などをこぼした際にあわてて処理する必要がないため、お手入れも簡単です。
1枚あたりのサイズは25cm×25cmや30×30cm、45cm×60cmや60cm×90cmなど様々です。厚さは2mm〜3mmのものが多いようです。価格は製品によって大きく異なり、10枚、20枚、30枚などある程度の枚数がセットで販売されています。

ペット用ワックス

ペットのおしっこ対策のためのワックスも販売されています。ワックスの塗布は業者ではなく自分で行うため、ワックスを塗る労力と乾燥させる時間が必要です。ペット用のワックスを塗る前のフローリングが何の対策をされていないときには、ペット用ワックスの効果があまり感じられないこともありそうです。30畳分程度の容量があるので重ね塗りをしたほうがいいかもしれません。費用は1,200~1,300円程度です。

ペットのことを考えたフロアコーティング

室内でペットを飼うことを最大限に考慮したフロアコーティングがあります。一般的なフロアコーティングと大きく違うのは、滑りにくさや弾力性にも考慮し、水をはじき、吸音性まである点です。ペットが粗相しているのに気が付くのが遅れても、サッと水拭きすれば床材に浸み込んでしまうことも避けられます。ペット用ワックスを塗っていても、おしっこがワックスの溶剤を溶かしてしまって結局床に浸み込んでいたという飼い主さんの悩みを聞くこともありますが、ペット用のフロアコーティングであれば、その心配は無用です。ペットがフローリングをなめても安全な材料が使われていることも安心材料です。
実際に施工した飼い主さんに聞いてみると、ダックスフントの椎間板ヘルニアや店頭による脱臼や関節のトラブルなどの怪我がほとんどなくなったという感想があります。ペットだけでなく、普段のメンテナンスがしやすく、シミや汚れがないフローリングは見た目にも気持ちいいですよね。
コーティングとなるとそれなりの費用はかかりますが、毎日のことですから、ペットの健康に効果が高いフロアコーティングを考えたいものです。