無垢材の
フロアコーティングの考え方

無垢材フロアコーティングの良さ

木のフローリングには、無垢材と合板フロアーがあるのをご存知ですか?無垢材はその名のとおり、1枚の板をそのまま使ったり、4~5枚の天然木を継いだものです。合板フロアーは合板の表面に無垢の突板を接着剤で貼ったものです。合板フロアーよりも無垢材の方が価格が高めですが木目が美しく、ナチュラルな雰囲気・風合いが好きな人に人気が高い素材です。無垢の木材の内側にはいくつもの空気穴があり、湿度が高いときにはその湿度を吸収したり、逆に乾燥しているときは水分を放出して湿度調整を行うなど、空気中の湿度の調整機能も持っています。その他に音を吸収したり、空気により断熱機能もあるなど、さまざまな特性を持っています。

あえて「コーティングをしない」という選択について

色や素材など、たくさんの種類があるので、一般的な無垢材の材料について紹介しましょう。私たちがよく耳にするのは、ウォールナット、チーク、メープル、オーク、パイン、サクラなどでしょう。それぞれの素材によって、色や硬さ、質感が違います。

無垢材のフローリングはお手入れが大変

フローリングで無垢材を使うと自然の木に抱かれているような優しさを感じられるのが大きなメリット。オイルフィニッシュなどで普段の手入れを行うと、年月とともに木の魅力が増してきます。合板などの複合フローリングと無垢材フローリングを比べると、無垢材のほうが木の温かみも感じます。天然の木が持っている断熱性や吸音性、クッション性は、急激な温度変化や不快な雑音から守り、長時間立っていても足が疲れないという良さもあります。木材自体も湿気が多いときには無垢材が水分を吸収し、乾燥しているときには水分を放出し、まるで人が呼吸するように室内の温度・湿度を一定に保つ機能を持ちます。無垢の木の安らぎは人工物では生み出せない良さがたくさんあります。

コーティングをしない場合にかかるお金

無垢材のメリットとして水分の吸収と放出について前項で紹介しましたが、デメリットになることもあります。それは、無垢材の上に水をこぼしてしまうと吸収しやすいためシミになりやすいからです。木が水分の吸収・放出を繰り返すうちにひび割れが生じ、乾燥しすぎると割れたりする可能性もあります。柔らかいフローリング素材の場合には、傷やへこみがつきやすいデメリットもあります。無垢材フローリングを無塗装で使っていると、シミや汚れ、傷によりどんどん劣化していくため、こまめなメンテナンスが欠かせません。長期間、無垢材フローリングの品質を保つためにはワックスやコーティングなどの手入れをしていかなければなりません。

無垢床でもおすすめしたいフロアコーティング

インターネットやパンフレットだけでなく、実際にフロアコーティングされた床を見てみたいときには、ショールーム見学に行く方法もあります。業者のホームページなどをチェックしてみるとショールームを完備していることもあります。ショールームがなくても、ペット用のフロアコーティングを施している店舗や施設の見学を手配してくれる場合もあります。実際の施工例を見たいことをメーカーの担当者に伝えれば、きちんと案内してくれます。