ガラスコーティングの
メリットと注意点

ガラスコーティングのメリット

1.フローリングの見た目を変えずに守る

ガラスコーティングの一番の特徴と言えば、何といっても塗膜が薄いために、コーティング後の仕上がりの光沢が、必要以上に強くなく、施工前と後での見た目の差があまりない事です。

フローリングの質感や温かみを大切にしたい。室内の雰囲気をシックで落ち着いたものにしたいと考えられる方には、ガラスコーティングがおすすめとなります。
但し、施工前の状態と全く変化がないわけではありません。床材の表面に薄くガラスをコーティングするのですから、どうしてもツヤ感は出てしまいます。

また、床材の種類によって、ツヤ感や仕上がりは異なりますから、仕上がりやツヤ感などが気になる場合は、事前に業者に問い合わせて確認を取っておくとよいでしょう。

2.傷に強い&「付いても、目立たない」

フローリングなどフロアのガラスコーティングは、他のコーティング剤に比べると、高い硬度を誇っています。
硬度が高い為に、コーティングを施した後は、傷が付きにくくなるのがガラスコーティングのメリットの一つでもあります。
とは言え、ただ硬いから傷が付き付かないわけではありません。

コーティング剤の膜が薄くて、床材の表面の光沢がそれほど上がらないために、傷が付いても目立ちにくく分かりにくいという要因もあります。
つまり、ガラスコーティングは他のコーティング剤に比べて硬いために、傷はつきにくいですが、傷が付かないわけではなく、傷が付いても分かりにくいという特徴もある事を知っておくと良いでしょう。

3.施工に特別なノウハウや高価な機材が不要

ガラスフロアコーティングは、常温でコーティング剤が硬化しますので、UVフロアコーティングの様に、硬化用照射器と言った高価で特殊な機材は必要ではありません。

また、特殊な機材などがありませんので、機材を扱うための特別なノウハウと言ったものも必要としません。
高い機材や、特別なノウハウが必要ありませんから、仕事として気軽にガラスフロアコーティングを始めることが出来ます。
その為、ガラスフロアコーティングを行う業者が全国的に急速に増えており、業者間での競争が激しくなるとともに、価格もより求めやすくなってきています。

特別な技術も資材もガラスフロアコーティングには必要ありませんが、やはり施工者によって仕上がりに差が出ることも多々あります。
書かうが安くなっていると言っても、決して安い費用ではありませんし、一度施工すれば30年以上持つとも言われていますので、費用だけを見るのではなく、しっかりと信頼できる高い技術を持つ業者を見付けられてはと思います。

ガラスコーティングの注意点

1.「滑りにくさ」は、あまり向上しない

フロアコーティングとしては、最新式のガラスコーティングは沢山のメリットがありますが、注意すべき点も勿論あります。
例えば、フロアコーティングをすると床が滑りにくくなりますが、ガラスコーティングの場合は、他の種類のものに比べて『床の滑り止め効果』が低い傾向にあります。

これは、コーティングの塗膜が薄いためで、塗膜が厚くグリップ性の高いUVコーティングやシリコンなどと比べると、フローリングの滑り止め効果がそれほど期待できません。

その為、犬の滑り止め効果や、小さな子供が駆け回るなどして転びにくくなるような効果を期待される場合は、ガラスコーティングは不向きと言えます。

2.塩素系の洗剤で溶けてしまうおそれがある

ガラスコーティングは耐薬品性が高いのですが、塩素系洗剤が塗膜を溶かしてしまう恐れがあります。特に施工後1~2週間は、完全に硬化していませんので、この時期は特に塩素系の洗剤などに注意して、もし落とした場合は速やかに拭き取るようにしてください。

3.新しいタイプのため「何十年と保った」実績が不足

最後にガラスフロアコーティングは、施工されるようになって、まだそれほど経っていません。各業者がそれぞれの基準で耐久年数や保証年数を設定していますが、実証する実績がまだないという事を念頭に置かれておいてください。

また、不具合が生じたときには、補修などの方法や技術革新の余地をまだ残しています。